美顔器で老化を早める?たるみ悪化を防ぐ正しい使い方

鏡を見るたびに気になってしまうシワやたるみ、なんとかしたくて美顔器に頼りたくなる気持ち、すごくよくわかります。

でも、せっかく高いお金を出して買ったのに、ネットで検索すると美顔器が老化を早めるという噂を目にして、不安になっていませんか。

毎日熱心にケアしているのに逆効果になっている気がするとか、どんな種類の美顔器なら買ってはいけないのか、悩んでしまうことも多いですよね。

実は、美顔器そのものが悪いわけではないのですが、使い方を間違えるとたるみが悪化する原因になってしまうことがあるんです。

一生懸命お手入れをしているのに、それが肌の負担になって老け顔を作ってしまっているとしたら、こんなに悲しいことはありません。

そこで今回は、美顔器の仕組みや肌への影響をじっくりひも解きながら、どうしてそんな噂があるのか、そしてどうすれば安全にキレイをアップデートできるのかを一緒に見ていきたいなと思います。

この記事を読んでいただければ、あなたの大切な肌を守りながら、美顔器を本当の味方にする方法がきっと見つかりますよ。普段から当サイト「キレイチェンジして美しさをアップデート」の美容コラムを読んでくださっている美意識の高い皆さんだからこそ、ぜひ知っておいてほしい内容です。

  • 美顔器の使いすぎが引き起こす肌の炎症と老化のメカニズム
  • 間違ったマッサージや牽引がたるみを悪化させる解剖学的な理由
  • シミや肝斑を広げてしまう摩擦ダメージの危険性
  • 安全に美顔器を使いこなすための年代別・部位別ケアのコツ

美顔器が老化を早める原因とメカニズム

美顔器を使えば使うほど肌が若返るような気がしてしまいますが、実はそこに大きな落とし穴があるんです。
良かれと思ってやっているケアが、なぜ逆に肌の老化スピードを上げてしまうのか。ここでは、皮膚の奥深くで起きているちょっと怖いメカニズムや、顔の構造から見た悪影響について、わかりやすく解説していきますね。

毎日使うと逆効果になる炎症老化とは

早く結果を出したい!と思って、美顔器を毎日欠かさず使っていませんか?
実はその熱心さが、肌にとっては大きなストレスになっているかもしれないんです。

インフラメイジングって聞いたことありますか?

最近、美容の世界でよく耳にするようになった言葉にインフラメイジング(炎症老化)というものがあります。

これは、ちょっとした刺激やストレスが積み重なることで、肌の奥で目に見えない微弱な慢性炎症がくすぶり続け、それが周りの細胞の老化をどんどん早めてしまうという現象のことなんです。

美顔器による長時間の熱ダメージや、電気による刺激、そしてヘッドを滑らせる摩擦。
これらはすべて、肌からしてみれば「外部からの攻撃」なんですよね。

適度な刺激なら肌を活性化してくれるんですが、毎日毎日休むことなく刺激を与え続けると、肌の免疫システムがずっと攻撃されている!と勘違いしてしまいます。

インフラメイジングの怖いところ

炎症を抑えようとする細胞よりも、炎症を広げようとする細胞(M1マクロファージ)の力が強くなってしまい、老化を促す物質を健康な細胞にまでばらまいてしまうんです。

頑張りすぎがコラーゲンを壊す?MMP-1の恐怖

この慢性的な炎症が続くと、さらに厄介なことが起こります。

肌のハリや弾力を支えている大切なコラーゲンを、自ら分解してしまう酵素(MMP-1)が過剰に分泌されるようになってしまうんです(出典:科学技術情報発信・流通総合システム J-STAGE『皮膚老化とマトリックスメタロプロテアーゼ』に関する研究)

本来、ラジオ波(RF)などの熱を与える美顔器は、適度な熱ストレスで新しいコラーゲンを作り出す働きを応援するためのもの。
でも、推奨されている回数を守らずに毎日熱を加え続けると、新しく作られるコラーゲンよりも、壊されるコラーゲンの量の方が上回ってしまう事態に陥ります。

結果として、肌の土台がスカスカになり、ハリが失われてなんだか最近、一気に老け込んだかも……と感じる原因になってしまうんですよ。

たるみが悪化する原因は支持靭帯の伸び

顔のたるみをグッと引き上げたい!という一心で、美顔器を下から上へ強い力で押し上げるように使っている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。

実はこれ、たるみを自分で作っているようなものなんです。

顔の立体感を支えるリガメント(支持靭帯)の秘密

私たちの顔の脂肪や皮膚が重力に負けずにキープできているのは、リガメント(支持靭帯)と呼ばれる強靭なコラーゲンの束があるからです。

これは、骨から皮膚に向かって伸びている「貝柱」のようなもので、顔のあちこちをピン留めしてくれている重要な組織なんですよ。

リガメントの名称 支えている主な場所 緩むとどうなる?
眼窩下リガメント 目の下(涙袋の下あたり) 目の下のたるみ、目尻の下がり
頬骨リガメント 頬骨の周り 深いほうれい線、ゴルゴ線
下顎リガメント 口角の下、フェイスライン マリオネットライン、ブルドッグ顔

伸びた靭帯は元に戻らないって本当?

このリガメント、コラーゲンの線維でできているので、過度な力が加わり続けるとどうなると思いますか?
そうです、古いゴムが伸び切ってしまうように、弾力を失ってダローンと緩んでしまうんです。

美顔器のヘッドを強い力で肌に押し当てて、強引に上へ上へと引っ張る動作を毎日繰り返すと、このリガメントにものすごい負担がかかります。

しかも恐ろしいことに、一度物理的に伸びきってしまったリガメントは、家庭用美顔器の電流や熱、セルフマッサージでは二度と元の長さに縮むことはありません。

根本的なリフトアップは美容医療の領域

美容外科のフェイスリフト手術では、この伸びたリガメントを一度切り離して高い位置に固定し直しています。

家庭用美顔器には、そこまで構造を変化させる力はないんです。

あくまでもむくみが取れてスッキリ見えるというサポート役だと思っておくのが安全ですよ。

支えを失った顔の脂肪は、重力に従って雪崩のように落ちていき、ほうれい線やマリオネットラインをさらに深く刻み込んでしまいます。

摩擦が引き起こすシミと肝斑の悪化

美顔器を使っていると、どうしても肌をこすってしまいますよね。
この摩擦こそが、肌トラブルを引き起こす大きな要因の一つなんです。

肌のバリアを削り取る物理的なダメージ

私たちの肌の表面には、とても細かい凹凸(皮溝と皮丘)があります。これがクッションの役割をして、外からの摩擦力を分散させてくれているんです。

でも、美顔器を使うときに専用のジェルが足りなかったり、滑りの悪い状態で力任せに動かしてしまうと、この大切なクッションが削り取られてしまいます。

バリア機能が壊れた肌は無防備になり、乾燥やちょっとした刺激にも弱くなってしまうんです。

良かれと思ったマッサージがシミを広げる?

肌が摩擦によるダメージを受け続けると、肌の奥にあるメラノサイトが肌を守らなきゃ!と過剰に働き出し、メラニン色素を大量に作り出します。

これが、炎症後色素沈着(PIH)と呼ばれるシミの原因です。

とくに気をつけたいのが、頬骨のあたりにできやすい肝斑(かんぱん)です。

肝斑がある部分は肌が少しの刺激にも過敏に反応してしまうため、ローラー型の美顔器などでゴロゴロとマッサージするのは本当に危険。

シミを薄くするどころか、逆に範囲を広げて悪化させてしまう最もやってはいけない行為の一つと言われています。

買ってはいけない美顔器の誤った使い方

美顔器にはいろんなテクノロジーが使われていて、それぞれ得意なことや気をつけるべきポイントが違います。

自分の肌に合わない使い方をしてしまうと、それこそ買ってはいけない美顔器になってしまいます。

EMSのやりすぎは表情筋の過労状態

微弱な電気で筋肉を動かすEMS。
筋肉は疲労→修復(超回復)というサイクルを経て強くなりますが、毎日EMSで顔の筋肉をピクピクさせていると、休む暇がなくて筋肉が過労状態に陥ってしまいます。

結果として筋力が落ちてしまい、たるみを引き起こす原因になってしまうことも。

RF(ラジオ波)の熱ダメージと乾燥

肌の奥を温めるRFは、使いすぎると肌の内部に軽い火傷のようなダメージを蓄積させてしまいます。

水分が過剰に蒸発して極度の乾燥肌になり、バリア機能が低下してしまうので、元々乾燥肌の方やアレルギーなどで肌が炎症を起こしているときは使用を控えた方が無難です。

イオン導入で入れてはいけない成分とは

美容成分を肌の奥へ届けるイオン導入ですが、ここで使う化粧品選びには細心の注意が必要です。

というのも、美容成分だけでなく、化粧水に含まれている防腐剤(パラベンなど)や合成香料まで一緒に肌の奥深くに引き込んでしまう危険性があるからです。

安全なイオン導入のために

必ずイオン導入専用として作られた無添加の美容液などを使いましょう。

また、乳液などの油分が含まれていると電気が通らず効果が半減してしまうので注意してくださいね。

首へのEMS使用に伴う重大な危険性

美顔器の誤った使い方の中でも、絶対に知っておいていただきたいのがEMS美顔器を首に使うことの危険性です。

美容面のマイナスだけでなく、命に関わることもある非常に重要な話です。

絶対に知っておくべき反射性失神のリスク

消費者庁や国民生活センターからも重大な注意喚起が出ているのですが(出典:独立行政法人国民生活センター)、EMSの電極を首の両側(とくに頸動脈のあたり)に当てて強い刺激を与えると、脳が血圧が異常に上がりすぎている!と勘違いしてしまうことがあります。

すると、脳は慌てて心拍数を下げて血圧を急激に落とそうとします。

これが反射性失神と呼ばれるもので、めまいや吐き気を感じた直後に、スッと意識を失ってその場に倒れ込んでしまうんです。

立っている状態でこれが起きると、倒れた拍子に頭を強く打ってしまい、大ケガにつながる恐れがあります。

どんな理由があっても、EMS機能のついた美顔器を首筋や喉の周辺に当てるのは絶対にやめましょう。

倒れて大ケガをしないための緊急対応

もし、EMSを使っているときに頭が締め付けられるような感じがする、物が二重に見える、急に吐き気がするといった前兆を感じたら、一秒でも早く使用を中止してください。

そして、その場ですぐにしゃがみこむか横になって、脳への血流を確保することが推奨されています。

健康や安全に関する事柄は本当に大切です。少しでも不安を感じたら、すぐに使用をやめて医療機関に相談してくださいね。

美顔器で老化を早めるのを防ぐ正しい使い方

ここまで少し怖いお話もしてしまいましたが、美顔器自体が悪者というわけではありません。私たちの肌の仕組みを理解して、それに寄り添うように優しく使ってあげれば、ちゃんとキレイのサポートをしてくれます。
ここからは、美顔器を安全に、そして効果的に使いこなすための具体的なコツをご紹介していきますね。

休息日を設けて肌のターンオーバーを促す

早くキレイになりたいからと毎日使うのは、今日から卒業しましょう。

私たちの肌には、生まれ変わるためのターンオーバーという周期がありますし、コラーゲンが新しく作られるまでには数ヶ月単位の時間がかかります。

肌にも超回復の期間が必要

EMSやRF、超音波といったエネルギーを使う美顔器は、基本的に週に2〜3回、1回あたり10〜15分以内を目安にするのが一番良いと言われています。

美顔器を使った翌日は、肌をゆっくり休ませてあげる休息日に設定しましょう。

美顔器はお休みして、セラミドやヒアルロン酸などが入ったスキンケアでたっぷりと保湿し、肌のバリア機能を回復させることに専念するのが、遠回りに見えて実は一番の近道なんです。

専用ジェルを使い摩擦を最小限に抑える

先ほど摩擦がシミや肝斑の原因になるとお話ししましたが、これを防ぐためにはジェルや美容液の使い方がカギになります。

ジェルはケチらずたっぷり使うのが正解

美顔器と肌の間のクッションになってくれるジェルは、絶対にケチらないでくださいね。

メーカーが推奨している専用のジェルか、電気を通しやすい無添加のジェルをちょっと多すぎるかな?と思うくらいたっぷりと塗るのがポイントです。

滑りが悪くなったら即ストップ!

ケアをしている途中でジェルが乾いてきてなんだかヘッドの滑りが悪いなと感じたら、そのまま無理に動かすのはNGです。
必ず美顔器を肌から離して、ジェルを塗り足すひと手間を惜しまないようにしてください。

肌の上をフェザータッチ(羽のように軽い力)で優しく滑らせる。これが摩擦から肌を守る唯一の方法です。

部位の皮膚の厚さに合わせた出力調整

顔の皮膚って、場所によって厚さが全然違うってご存知でしたか?

同じパワーで顔全体をケアしてしまうと、皮膚が薄い部分には刺激が強すぎてオーバートリートメントになってしまいます。

顔のパーツで皮膚の厚さはこんなに違う

大まかな目安ですが、顔の皮膚の厚さはこんな風になっています。

  • 額:約2.0mm(比較的刺激に強い部分)
  • 頬:約1.5mm
  • 口元:約0.8mm
  • 目元:約0.5mm(ティッシュペーパーくらい薄くてデリケート!)

目元や口元は特に優しくケアしよう

皮膚がとても薄い目元や口元をケアするときは、美顔器の出力を一番弱くするか、目元専用のアイケアモードを使うなど、こまめな調整が必要です。

強い方が効く気がするという誘惑に負けず、部位に合った優しいパワーを選んであげてくださいね。

年代別の肌状態に合わせた安全な利用法

肌の回復力や状態は、年齢とともに少しずつ変化していきます。
自分の今のライフステージに合わせた付き合い方を見つけることも、美顔器で老化を早めないための大切なポイントです。

年代 肌の状態と特徴 おすすめの美顔器利用法
30代 コラーゲンなどが減り始めるが、回復力はまだ高い時期。 「予防」をメインに、低出力・短時間での使用がおすすめ。強い出力は将来のダメージに繋がるので控える。
40代 ターンオーバーが遅れがちになり、ホルモンバランスの影響でゆらぎやすい。 回復に時間がかかるので、使用頻度は週2回程度に。肌の赤みなどがないか、毎回鏡で確認しながら慎重に。
50代以降 皮膚が薄くなりやすく、外部の刺激が直接ダメージになりやすい時期。 高出力はリスクが高いため、週1回以下にするか、LEDなどの刺激が少ないものを選ぶ。不安な場合は専門家に相談を。

※年齢ごとの肌状態や使用頻度はあくまで一般的な目安です。ご自身の肌の調子を第一に考えて調整してくださいね。

美顔器が老化を早める事態を避けるために

いかがでしたでしょうか。
美顔器が老化を早めるというのは決して都市伝説などではなく、間違った使い方によって引き起こされてしまう悲しい事実であることがお分かりいただけたかと思います。

でも、過剰な摩擦を避け、使用頻度を守り、出力の調整を丁寧に行えば、美顔器は私たちの肌の代謝を穏やかにサポートしてくれる心強いパートナーになってくれます。

強くやれば引き上がる、毎日やれば若返るという思い込みを手放して、肌のペースに寄り添った優しいケアを心がけてみてください。

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そして、もし本気で根本的なたるみの改善(リフトアップ)を望むのであれば、それは家庭用の機械では限界があります。
そういった場合は、自己判断で強いケアを続けるのではなく、美容医療のクリニックなどで専門家に相談することをおすすめします。
※この記事で紹介した健康リスクや機器の仕様についての正確な情報は、各メーカーの公式サイトをご確認ください。また、肌トラブル等の最終的な判断は皮膚科などの専門家にご相談くださいね。

 

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